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綾瀬ユキによる小説ブログです。 同人的です。苦手な方はご遠慮下さい。 版権ものが大多数。紳クロまぐまお推進中☆ 気に入ったものがもしありましたら一言コメントをいただけたら嬉しいですv 気軽に話しかけてください♪
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生徒のはしゃぐ声が遠くに聞こえる、昼休みの保健室。
静かで清潔な空気の中、ベッドの上、布団もかけず眼を閉じている銀の髪を持つ女子生徒が一人。
ゆっくりと眼を開けると…
「……何をしている」
いつの間にか、潮にいわゆる馬乗り体制な保健医。
冷たく睨む。
またか、との気持ちも込めて。
「ん?保健の授業v天宮君はもしかしたら未履修なんじゃないかと思いまして(ニコニコ)」
「そんな事は無い(きっぱり)」
というかそんな時事ネタを出すな千里よ。
「なーんだ、じゃあ僕が特別授業を…」
自分のネクタイを緩めて潮に顔を近付ける…
バシン。
顔の真正面から平手打ち。
「~~っ!いってー;;」
「勝手に何する気だ!?」
「ハイハイ分かってますよー冗談ですよ~」
鼻歌交じりにベッドから離れてパソコンの方へ向かう千里。
そのとき、
「すいませーん」
「先生ー絆創膏ちょうだい~」
自動ドアが開いて、二人の女子生徒が入って来た。
「おー?ホイホイちょっと待ってねー、あ、名前書いといて」
「はぁーい」
「消毒は?いる?」
「わー先生優しーv」
その様子をぼーっと潮は個室から見ていた
「あははーいやいや(笑)」
「ありがとうございましたぁ~」
3分程で、女子生徒たちは帰っていった。

「(……なんだ?)」
潮のは自分の心臓に、違和感を覚えていた。
奇妙な、何か刺さるような痛みと、早くなる鼓動。
感じた事の無い…
…いや、無いわけではなかった。
「……っ!」
顔を少ししかめて、さっと上着をはおると、足早に個室を出た。
「おや、どうしたんですか?」
「別に。サヨナラ、先・生。」
自動ドアを開ける。
「天宮君」
無表情を作って振りかえる。
「カラダには、気をつけるんですよ。変な事、するなとは言わないですけどね」
「別に…」
「僕には大切な身体なんですから」
何を言うんだ。
何、考えてるの?
読めない目線。
でも、ただまっすぐこっちを見るから…
そのまま何も言わずに廊下へ足音は消えた。
あの痛みは…
あの気持ちは……
灰音だけに捧げた、嫉妬心だと決めていたのに。
「灰音…」
名前を呟き、ネクタイをギュッと抱く。
また、同じ痛みが潮の胸を走った。

(おしまい)

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