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一声で、しーんとなるクラス。
どうするのかなーとちらっと横目で真栗を見た。
…いままで見た事ない、マジメな表情。
あれ、真栗って、こんな顔してたっけ……
…少し、耳と頬に熱を感じた。
だってこいつ、前より……
「って、何ぼーっとしてんだ?ほらさっさと進めろよ馬鹿」
「なっ…!分かってるよー!」
「ひそ…(大丈夫だから)」
「…!」
…っ、何言ってるんだもう~;
妙に心臓がドキドキ言ってた。
何故だかは分からない…分からない振りをしていたけれど。
でも、魔法みたいに、ホントに、大丈夫になったんだ。
ちょっと笑って僕は言う。
「はい!じゃあ多数決とるね!真栗っ黒板書いて!!」
「命令すんなボケ~」
あきれた顔で、真栗はチョークを握った。
「…以上で今日の運動会の話し合いはおわりです!」
あっと言う間に時間は経った。
やってしまえば学級委員なんて簡単なものだった。
時にはかなり揉めたりもしたけれど、最後にはちゃんと無事解決☆☆
やっぱり僕にはこういうの、向いてるみたい。なんてね♪
それに…
「真栗、学級ノート書けた?」
「うーるせ、ちょっと待てよ」
「みんな先にサッカー行ってるってよ~」
「だーもう、黙ってろ~!!」
君がいつからか、また自然に隣りにいたから。
…なーんかお互い、いつもチクチクしてるんだけどさ。
けれどもたまに…ほんとにたまに、君の後ろ姿を見てたりするんだ………
そんな二人は経験を積んで、ついには小学校の生徒会長と副会長にまでなり、高等部では生徒会に入ったのです……なんて事は、またしばらく後のおはなしなのでした***
(おしまい)
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