忍者ブログ
綾瀬ユキによる小説ブログです。 同人的です。苦手な方はご遠慮下さい。 版権ものが大多数。紳クロまぐまお推進中☆ 気に入ったものがもしありましたら一言コメントをいただけたら嬉しいですv 気軽に話しかけてください♪
[7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[02/17 冬華]
[02/04 ゆリ]
[01/22 NONAME]
最新TB
プロフィール
HN:
綾瀬ユキ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

もう我慢が出来なかった。
たった一言に理性を奪われて。
「あっ、真栗、痛いってー;んっ」
まだ泣き止んでいないまおらを強く強く抱きしめる。
腕を回して、顔を髪に押し付ける。爽やかな香り。あまりにも軽く流れる茶色の髪。
ようやく、言ってくれた。
すき、って。
ようやく、言えたんだ。
まおらを守るって。
それがあまりに嬉しくて嬉しくて。
ようやく抱くことが出来た身体に欲望のままにしがみつく。
初めてなのに懐かしいのはなんでなんだろう。
むかしずーっとひっついて遊んでたから、かな。
誕生日は俺のが少し後だけど、体つきが一回り小さい。
確かにこいつは男で、それはこの学校で俺が一番知ってるんだけど、
でもなぜかやわらかかった。
俺の、せいかな。
こんな格好ずっとさせてきた。

「だーかーら、痛いってっ!!」
バシッ。
胸の辺りを強くたたかれた。いってぇ;
ここでようやく我に返った。
まおらは髪も乱れて、真っ赤な顔で怒っていた。
「もー!だからまおらは真栗のおもちゃじゃないっての!勝手に抱くな!!」
口をとがらせて、怒っている。
「ごっ、ごめん;・・・・いや、うわっゴメン!!!!」
俺の理性一気に帰還。いままで遥か彼方にいってたのだとようやく気づく。
「なっ、俺、うわっ・・・・!!/// すまんまおら!悪気はなかったんじゃ!!」
しどろもどろに話す。たぶん今は俺の顔のが真っ赤だろう・・・
「(じっ・・・)」
上目遣いにやられて動けない。蛇に睨まれたなんとかか・・・?
「なんか、言うことは?」
上目遣いのまま、まおらが言う。
「えっ、と・・・・・・・キスさせてくれ!!」
・・・ちーん。
なに言ってんだ俺。
うわーなに言ってんだまーぐりーーーーーー!!

瞬間、

ふわっと風が吹いた。
慌てる俺の頭がつかまれて、唇に何かあたる。柔らかくて、甘い。
まおらの手と細い指が俺の耳から頭を包み、顔を傾けたまおらの目は閉じていた。
ほんの一瞬。
今はいたずらっぽく笑ったまおらが目の前に立っている。

「帰ろっ真栗!!」

駆け出したあいつの後ろからゆっくり歩く。
大丈夫。まおらは俺を置いていかない。
俺もまおらを置いていかない。
二人はもう、離れない。

お気に召したら(Web拍手)→http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=finesnow

PR
この記事にコメントする
name
title
color
URL
comment
pass Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
まぐまお、しゅてきです・・・vv
NONAME 2007/01/22(Mon) 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Powered by ニンジャブログ Designed by 穂高
Copyright © 綾瀬ユキ小説ブログ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]