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「だれが……誰があんたなんかとーーー!!!」
こんにちわ。一ノ宮由貴、7歳です。
性別は………諸事情により、女の子です―――――――
僕が女の子になれたとパパから認めてもらってから、一か月。
うなっていたママも今では、すっかりこんな僕に慣れて、可愛いワンピースやリボンなんかを見つけると、つい買ってきてしまうらしい。
別に今までのTシャツとかズボンも着たっていいんだけれど、なんとなく部屋の隅に畳んで置いてある。
そして今日も、鏡を見て髪に二つリボンを結ぶ。
だって……アイツに早く認めさせなきゃなんないから。
「おはよー!」元気に教室に入る。
「あ、まおちゃんおはよー」
「おはよ、まおら」
小学校に入学したての時にみんながつけた名札、僕はそれに大きく「まおら」って書いた。
「あら、一ノ宮さん、名前には「ゆき」って書くのよ」
この担任はしょっぱなから僕を女の子だと思ってるみたい。
いいや、この際、どこまでごまかせるか試してみよう。
「いいんだ、あたし「まおら」で。」
「えっ、でも…」
「だってもう書いちゃったもん」
きかない僕に、先生はあきれてそのままどこかに行ってしまった。
おかげというかなんというか、入学から一年経った今ではすっかりみんな僕を「まおら」って呼んでる。
チャイムが鳴って、今日も一日が始まった。
(つづく)
こんにちわ。一ノ宮由貴、7歳です。
性別は………諸事情により、女の子です―――――――
僕が女の子になれたとパパから認めてもらってから、一か月。
うなっていたママも今では、すっかりこんな僕に慣れて、可愛いワンピースやリボンなんかを見つけると、つい買ってきてしまうらしい。
別に今までのTシャツとかズボンも着たっていいんだけれど、なんとなく部屋の隅に畳んで置いてある。
そして今日も、鏡を見て髪に二つリボンを結ぶ。
だって……アイツに早く認めさせなきゃなんないから。
「おはよー!」元気に教室に入る。
「あ、まおちゃんおはよー」
「おはよ、まおら」
小学校に入学したての時にみんながつけた名札、僕はそれに大きく「まおら」って書いた。
「あら、一ノ宮さん、名前には「ゆき」って書くのよ」
この担任はしょっぱなから僕を女の子だと思ってるみたい。
いいや、この際、どこまでごまかせるか試してみよう。
「いいんだ、あたし「まおら」で。」
「えっ、でも…」
「だってもう書いちゃったもん」
きかない僕に、先生はあきれてそのままどこかに行ってしまった。
おかげというかなんというか、入学から一年経った今ではすっかりみんな僕を「まおら」って呼んでる。
チャイムが鳴って、今日も一日が始まった。
(つづく)
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