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「真栗!」
あの公園で、まおらは真栗の後ろ姿を見つけた。
(やっぱり…)
今思えば「公園」は幾つもあるが、まおらはすぐにここに来た。
ここは二人でずっと遊んだ、そして真栗が………。
あの木の前に真栗が、傘をさして上を見上げて立っていた。
呼ばれてこちらを向く。
「まおら?!…お前、傘は?」
「あ…;」
慌てて傘を開いてさす。
「見ろよ」
真栗が上を指差す。
近付いてその方に目をやれば、そこには…
「………猫!?」
太めの枝が集まっているところに、猫が一匹うずくまっている。
「いや、なんか怪我してるみたいだったからちょっと様子みようとしたらさ、なんかパニックになったらしくてガーって登っちゃって…」
確かに良く見ると、脇腹の辺りが赤茶に汚れている。
雨に打たれて辛そうに目を閉じている。
「呼んでも降りねぇし、助けてやろうと登ってったら暴れて落ちそうになるしで、危なくってしょうがねぇんだ」
「あんたが怖がらせるような事したんじゃないの?」
「~っ、あのなぁ;
俺が登るからお前下で受け止める準備を…」
「待って」
真栗の服を引っ張ってまおらが言う。
傘を真栗にぐいっと押しつけた。
「まおらが行く」
「えっ、お、おい待て…!」
止めるのも聞かず、まおらは木を登りはじめた。
「お前制服…パンツ見えるぞ!?」
「よいしょ…っ……んっ……」
真栗のそんなコトバも聞かず、まおらはよじ登っていく。
(つづく)
あの公園で、まおらは真栗の後ろ姿を見つけた。
(やっぱり…)
今思えば「公園」は幾つもあるが、まおらはすぐにここに来た。
ここは二人でずっと遊んだ、そして真栗が………。
あの木の前に真栗が、傘をさして上を見上げて立っていた。
呼ばれてこちらを向く。
「まおら?!…お前、傘は?」
「あ…;」
慌てて傘を開いてさす。
「見ろよ」
真栗が上を指差す。
近付いてその方に目をやれば、そこには…
「………猫!?」
太めの枝が集まっているところに、猫が一匹うずくまっている。
「いや、なんか怪我してるみたいだったからちょっと様子みようとしたらさ、なんかパニックになったらしくてガーって登っちゃって…」
確かに良く見ると、脇腹の辺りが赤茶に汚れている。
雨に打たれて辛そうに目を閉じている。
「呼んでも降りねぇし、助けてやろうと登ってったら暴れて落ちそうになるしで、危なくってしょうがねぇんだ」
「あんたが怖がらせるような事したんじゃないの?」
「~っ、あのなぁ;
俺が登るからお前下で受け止める準備を…」
「待って」
真栗の服を引っ張ってまおらが言う。
傘を真栗にぐいっと押しつけた。
「まおらが行く」
「えっ、お、おい待て…!」
止めるのも聞かず、まおらは木を登りはじめた。
「お前制服…パンツ見えるぞ!?」
「よいしょ…っ……んっ……」
真栗のそんなコトバも聞かず、まおらはよじ登っていく。
(つづく)
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